1948年6月28日、ロシアのハバロフスク生まれ。71年にモスクワの国立映画学校(VGIK)脚本科に入学し、キラ・パラモノワとナターリア・フォーキナに師事する。74年に卒業後は、モスフィルムで照明係として映画界入り。同時に、有名な風刺雑誌「クロコダイル」の記者としても活躍し、短編集「最初の物語」など、数々の小説集を出版。それを機に脚本家に転じ、さまざまな監督に、ヴァラエティ豊かな作品群を提供。中でもコメディに才能を発揮し、アシア・スレヤヴァ監督が映画化した86年の「緑の丘の上の我が家」“Moj dom na zelyonykh kholmakh”は全ソ連映画祭児童映画部門グランプリに輝くなど、絶賛される。84年に、A.アリピエフと共同監督した「草の中の甘い汁」“Sladkij sok vnutri travy”がモスクワ映画祭銀賞を受賞し注目され、監督第2作目の「愛好家たち」“Neprofessionaly(Non-Professionals)”(87)で人間の内面の不安や孤独を描き出し、新境地を開いた。89年の『自由はパラダイス』は父親を求めて少年院からの脱獄を繰り返す非行少年の姿を鮮烈なまなざしで描き、モントリオール映画祭グランプリ、ベルリン映画祭ヤング・フォーラム部門ウォルフガング・シュタウテ賞を受賞するなど大絶賛を浴び、“ペレストロイカ時代の新鋭監督”として国際的に認められる。日本でもクリーンヒットとなった『コーカサスの虜』(96)ではアカデミー賞外国語映画賞候補に。新作は、ボドロフ・ジュニアとジェニファー・ジェイソン・リーを主演に迎えて監督した英語映画「三文映画」“The Quickie”、に続き、「熊のくちづけ」“Bear's Kiss”ではボドロフ自身は初めて監督に専念、テレンス・マリックが製作&脚本を手掛け、サンクト・ペテルスブルグ、スウェーデン、ドイツと一大ロケーションを敢行している。また、 息子が初監督した「姉妹たち」“Sisters”には脚本を提供した。

●主要脚本作品
79   「バラムート」“Balamut”(ウラジミール・ロゴヴォフ)
81   「ガブリーロフ技師の愛すべき女性」
     “Lyubimaya zhenshchina mekhanika Gavrilova”
      (ピヨートル・トドロフスキー)
85   「結婚するな、娘たちよ」
     “Ne khodite, devki,zamuzh (Do Not Marry,Girls)”(イフゲニー・ゲラシモフ)
86   「緑の丘の上の我が家」
     “Moj dom na zelyonykh kholmakh”(アシア・スレヤヴァ)
90   「サンレモの我らの男」
     “Nash chelovek v San-Remo (Our Man In San-Remo)”
      (アレクサンドル・ヤフレモフ)
94   『サムバディ・トゥ・ラブ』
          (アレクサンダー・ロックウェル)
98   『イースト/ウエスト 遙かなる祖国』(レジス・ヴァルニエ)
2001 「姉妹たち」“Sisters”(セルゲイ・ボドロフ・ジュニア)

●監督作品
84   「草の中の甘い汁」“Sladkij sok vnutri travy”
      (A.アリピエフと共同監督、脚本も)
85   「愛好家たち」“Neprofessionaly(Non-Professionals)”(脚本も)
89   『自由はパラダイス』(脚本も)
90   「賭博者」“Katala(The Gambler)”(脚本も)
92   『モスクワ天使のいない夜』(監督、脚本)
93   「白い王、赤い妃」“Bely korol, krasnaya koroleva
      (White King, Red Queen)(脚本も)
96   『コーカサスの虜』(製作、脚本も)
99   「ランニング・フリー」“Running Free”
2001 「三文映画」“The Quickie”(製作、脚本も)
     「熊のくちづけ」“Bear's Kiss”