1948年生まれ。幼い頃は作家志望で、67年よりナンテール大学で古典文学を学ぶ。70年にシネフィルを競うコンテスト「ムッシュー・シネマ」で準優勝したのをきっかけに映画界入り。71年、クロード・シャブロル監督の「驚きの10日間」“La decade prodigieuse”の監督見習いとなり、『交換結婚』(72)『血の婚礼』(73/特殊上映)など、74年までシャブロルのもとで働く。その後、ヴァレリオ・ズルリーニの遺作『タタール人の砂漠』(76/ビデオ公開)の制作管理を経て、フォルカー・シュレンドルフの『偽造』(81/特殊上映)、フランシス・ジローの『華麗なる女銀行家』(81)、マルガレーテ・フォン・トロッタの「さめた妄想」“Heller Wahn”(82)、アリエル・ゼイトゥンの『スーヴニール、スーヴニール』(84/特殊上映)など、ヨーロッパの錚々たる監督たちの助監督として活動する。86年に『悲しみのヴァイオリン』で念願の映画監督デビュー、その繊細な人間模様をドラマティックに描く作風が評価され、セザール賞第1回監督作品賞を受賞。その後、ジャン・ロシュフォール主演の『罪深き天使たち』(88)を経て、91年、約30億円の巨費を投じた大作『インドシナ』が世界的な大ヒットを記録するとともに、セザール賞主要5部門、アカデミー賞&ゴールデン・グローブ賞の外国語映画賞を受賞するなど絶賛され、続く『フランスの女』(95)でも歴史の動乱期に生きた女性の波乱の生涯を、壮大なスケールのもとに描きあげ、巨匠の貫録をみせつけた。本作『イースト/ウエスト 遙かなる祖国』は99年のロカルノ映画祭でオープニングを飾り、2000年のセザール賞では主要4部門(作品、監督、主演女優、音楽)でノミネート。またアカデミー賞&ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞候補となるなど、本格的な歴史大作として国際的な注目を集めた。

●監督作品
86 『悲しみのヴァイオリン 』“La femme de ma vie”
    出演=ジェーン・バーキン、クリストフ・マラヴォワ
88 『罪深き天使たち』“JE SUIS LE SEIGNEUR DU CHATEAU”
    出演=ジャン・ロシュフォール、ドミニク・ブラン
91 『インドシナ 』“Indochine”
    出演=カトリーヌ・ドヌーヴ、ヴァンサン・ペレーズ
95 『フランスの女』“UNE FEMME FRANCAISE”
    出演=エマニュエル・べアール、ダニエル・オートゥイユ
   『キング・オブ・フィルム/巨匠たちの60秒』ビデオ公開
   “LUMIERE ET COMPAGNIE”(オムニバス)
98 『イースト/ウエスト 遙かなる祖国』“Est-Ouest”
    出演=サンドリーヌ・ボネール、オレグ・メンシコフ