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1943年10月22日、パリ生まれ。本名はカトリーヌ・ドルレアック。父モーリスは俳優。姉のフランソワーズ・ドルレアックは、66年の『ロシュフォールの恋人たち』で双子姉妹役で共演するが、67年に交通事故にて25歳で早世した。57年に母の姓ドヌーヴを名乗り、アンドレ・ユヌベル監督の「コレージュの女生徒たち」“Les coll使iennes”で女優デビューした後、61年の『パリジェンヌ』で本格的映画初主演。美人女優としてアイドル的な人気を博すが、『悪徳の栄え』(62)の監督ロジェ・ヴァディムと恋におち、未婚のまま、63年にクリスチャン・ヴァディムをもうけ、センセーショナルな話題をまく。なお、クリスチャンはのちに俳優となり、『さよなら夏のリセ』『ジェラシー』などに主演、『見出された時』では母と共演した。その後、64年のカンヌ映画祭パルムドールに輝く『シェルブールの雨傘』で女優として新境地を開き、ロマン・ポランスキーの『反撥』(64)で初めて英語映画に出演。以降、ルイス・ブニュエル、フランソワ・トリュフォー、クロード・ルルーシュなど、ヨーロッパのそうそうたる巨匠たちのヒロインを次々と務め、押しも押されぬフランス映画のトップ女優として人気を獲得。その美貌はアメリカでも人気を博し、『うたかたの恋』(68)『ハッスル』(74)など、ハリウッド映画でも活躍。88年には『夜のめぐり逢い』でプロデュース業にも乗り出した。歌手としても、80年にセルジュ・ゲンズブールと共演した『ジュ・ヴ・ゼーム』(80/映画祭上映題)の劇中歌「神様はバナナタバコが大好き」をデュエットした後、彼の作詞&作曲、プロデュースでアルバム「アムール」を発表。95年にはマルコム・マクラレンのCDにも参加した。一方、私生活も華やかで、65年にイギリス人写真家デヴィッド・べイリーと結婚するも、70年に離婚。71年に『ひきしお』で共演したマルチェロ・マストロヤンニと恋におち、またも未婚の母として72年にキアラ・マストロヤンニをもうける。キアラものちに女優となり、『私の好きな季節』『見出された時』などで母娘共演を果たした。セザール賞では、『終電車』(80)、『インドシナ』(91)で主演女優賞を受賞し、『うず潮』(75)『海辺のホテルにて』(81)「わけのわからないスパイ」“Agent trouble”(87)『夜のめぐり逢い』(88)『私の好きな季節』(92)『夜の子供たち』(95)『ヴァンドーム広場』(97)で同賞候補。『インドシナ』ではアカデミー賞主演女優賞候補にもなった。また、98年のヴェネツィア映画祭では『ヴァンドーム広場』で最優秀女優賞に輝いた。近年は、レオス・カラックスの『ポーラX』(97)、ラース・フォン・トリアーの『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000)など気鋭の注目監督作に精力的に出演し、今なおチャレンジ精神を失わない偉大なる大女優。新作は、今年のカンヌ映画祭コンペティション部門に出品されたマノエル・デ・オリヴェイラ監督の「私は家に戻る」“Je rentre � la maison”のほか、オリヴィエ・ダーン監督の「親指太郎」“Le petit poucet”ではロマーヌ・ボーランジェ、ロマン・デュリスら若手スターと共演、ティム・ロス、スティーヴン・リー主演、ピーター・ハイムズ監督の大作アメリカ映画「マスケット銃士」“The Musketeer”ではフランス女王に扮し、貫録ぶりを見せつけている。そして、フランソワ・オゾン監督の「8人の女たち」“8 femmes”では、ファニー・アルダン、イザベル・ユペール、エマニュエル・ベアール、ダニエル・ダリュー、ヴィルジニー・ルドワイヤンら、現代のフランス映画界を代表する新旧豪華8女優が共演する。
57 「コレージュの女生徒たち」“LES COLLEGIENNES”(アンドレ・ユヌベル)
60 「閉まらない扉」“Les portes claquent”(ジャック・ポワトルノー)
「子猫」“Les petits chats”(ジャック・ヴィラ)
「女にもてる男」“L'HOMME A FEMMES”(ジャック=ジェラール・コルニュ)
61 『パリジェンヌ』より「ソフィー」(マルク・アレグレ)
62 『悪徳の栄え』(ロジェ・ヴァディム)
「悪魔の舞踏会」“Et satan conduit le bal”(グリシャ・ダバット)
63 「ポルトガルの休日」“Vacances portugaises”(ピエール・カスト)
『シェルブールの雨傘』(ジャック・ドゥミ)
『世界詐欺物語』より「エッフェル塔を売った男」(クロード・シャブロル)
64 『男を追って』(エドゥアール・モリナロ)ビデオ公開
『反撥 』(ロマン・ポランスキー)
『ピストン野郎』(フィリップ・ド・ブロカ)
『かげろうの詩』(パスクワーレ・フェスタ・カンパーニレ)テレビ放映
65 『世界の歌』(マルセル・カミュ)ビデオ公開
『城の生活』(ジャン=ポール・ラプノー)
「愛の回転木馬」“Das Liebeskarussell”より
「夢遊病者」“La somnambule”(ロルフ・ティーレ)
『創造物』(アニェス・ヴァルダ)特殊上映
66 『昼顔』(ルイス・ブニュエル)
『ロシュフォールの恋人たち』(ジャック・ドゥミ)
67 『恋のマノン』(ジャン・オーレル)
68 『別離』(アラン・カヴァリエ)
『めざめ』(ミシェル・ドヴィル)
『うたかたの恋』(テレンス・ヤング)
『幸せはパリで』(スチュワート・ローゼンバーグ)
69 「何が起きてもおかしくない」“Tout peut arriver”(フィリップ・ラブロ)
『暗くなるまでこの恋を』(フランソワ・トリュフォー)
70 『哀しみのトリスターナ』(ルイス・ブニュエル)
『ロバと王女 』(ジャック・ドゥミ)
71 『哀しみの終るとき』(ナディーヌ・トランティニャン)
『ひきしお』(マルコ・フェレーリ)
72 『リスボン特急』 (ジャン=ピエール・メルヴィル)
『モン・パリ』(ジャック・ドゥミ)
74 「白人女に手を出すな」“TOUCHE PAS A LA FEMME BLANCHE”
(マルコ・フェレーリ)
『赤いブーツの女』(ホァン・ブニュエル)
『哀しみの伯爵夫人』(マウロ・ボロニーニ)
『ヘルバスター』(ジェラール・ピレス)ビデオ公開
『恋のモンマルトル』(ラズロ・サボ)
75 『うず潮 』(ジャン=ポール・ラプノー)
『ハッスル』(ロバート・オルドリッチ)
76 『愛よもう一度』(クロード・ルルーシュ)
77 「さまよえる魂」“Anima persa”(ディーノ・リージ)
『外人部隊フォスター少佐の栄光』(ディック・リチャーズ)ビデオ公開
『避暑地のラブ・ストーリー』(セルジョ・チッティ)ビデオ公開
78 「ねえ、聞いて…」“ECOUTE VOIR...”(ヒューゴ・サンチアゴ)
「このガキどもは大したもんだ」“Ils sont grands, ces petits”
(ジョエル・サントニ)
『銀行』(クリスチャン・ド・シャロンジュ)
79 『夢追い』 (クロード・ルルーシュ)
「勇気をもって逃げよう」“Courage, fuyons”(イヴ・ロベール)
80 『終電車』(フランソワ・トリュフォー)
『ジュ・ヴ・ゼーム』(クロード・ベリ)映画祭上映
81 「武器の選択」“Le choix des armes”(アラン・コルノー)
『海辺のホテルにて』(アンドレ・テシネ)
『最後の標的』(ロバン・ダヴィス)ビデオ公開
82 「アフリカ人」“L'Africain”(フィリップ・ド・ブロカ)
『ハンガー』(トニー・スコット)
83 『ル・ボン・プレジィール/大統領の秘め事』(フランシス・ジロー)
ビデオ公開
『フォート・サガン』(アラン・コルノー)
84 『残火』(エリ・シュラキ)ビデオ公開
85 『女たちのテーブル』(マニオ・モニチェッリ)
86 『夜を殺した女』(アンドレ・テシネ)ビデオ公開
87 「わけのわからないスパイ」“Agent trouble”(ジャン=ピエール・モッキー)
「殺人の周波数」“FREQUENCE MEURTRE”(エリザベット・ラプノー)
88 『夜のめぐり逢い』(フランソワ・デュペイロン)
90 『恋路』(ジャン=ルー・ユベール)
91 『インドシナ』(レジス・ヴァルニエ)
92 『私の好きな季節』(アンドレ・テシネ)
93 「チェスの試合」“LA PARTIE D'ECHECS”(イヴ・アンシェール)
94 『メフィストの誘い』(マノエル・デ・オリヴェイラ)
95 『百一夜』(アニェス・ヴァルダ)
『夜の子供たち』(アンドレ・テシネ)
『フェアリー・テイル』より「見知らぬ男」
(イスマエル・フェルキ/TVM)ビデオ公開
96 『犯罪の系譜学』(ラウル・ルイス)特殊上映
97 『ピエール&ジル:ラブ・ストーリー』(マイク・アホ)
『ヴァンドーム広場』(ニコール・ガルシア)
『ポーラX』(レオス・カラックス)
98 『夜の風』“Le vent de la nuit”
(フィリップ・ガレル)2001年日本公開予定
『ベル・ママン』(ガブリエル・アギオン)映画祭上映
『イースト/ウエスト 遙かなる祖国』(レジス・ヴァルニエ)
『見出された時』(ラウス・ルイス)
2000 『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(ラース・フォン・トリアー)
2001 「フォン・トリアーの100の眼」“Von Trier's 100 Eyes”
(カチア・フォルベール/ドキュメンタリー)
「私は家に戻る」“JE RENTRE A LA MAISON”(マノエル・デ・オリヴェイラ)
「親指太郎」“Le petit poucet”(オリヴィエ・ダーン)
「マスケット銃士」“The Musketeer”(ピーター・ハイアムズ)
2002 「8人の女たち」“8 femmes”(フランソワ・オゾン)
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