SCENARIO ET DIALOGUES CLAUDE KLOTZ
脚本&台詞 クロード・クロッツ

1932年、マルセイユ生まれ。大学で哲学を専攻し、卒業後、パリ郊外の中学校でフランス語教師になる。
やがて執筆活動を開始し、68年に小説家に転身。パトリック・コーヴァンのペンネームで、74年に発表した「盲目の愛」がベストセラーとなり、「ムッシュー・パパ」「リトル・ロマンス」とヒットを連作。後者は78年にジョージ・ロイ・ヒル監督、ダイアン・レイン主演で映画化され、世界的に絶賛された。
ほかに、人気漫画家マックス・カバンヌの「ベラガンバ」などの原作も手がけている。
パトリス・ルコントとは、『リトル・ロマンス』と『レ・ブロンゼ〜日焼けした連中』の共通のプロデューサーであるイヴ・ルーセ=ルーアンの紹介で知りあい、本名のクロード・クロッツ名義で、『髪結いの亭主』の脚本を執筆。理容室に30年代の雰囲気を出すために、“ロジャ”(ポマードの商品名)のポスターを貼ったのは、たまたま撮影現場を訪れたクロッツのアイディアだったという。映画脚本はそれ以来、『フェリックスとローラ』が10年ぶりの執筆作となる。ちなみにクロード・クロッツ名義では、推理小説やファンタスティック小説を得意とし、主な著作に、子供のころに大好きだったというドラキュラ映画へのオマージュ「パリ・ヴァンパイヤ、あるいはドラキュラ父子」や、「汚らわしい連中」などがあり、前者は77年にエドゥアール・モリナロ監督、クリストファー・リー主演で「ドラキュラの父子」“DRACURA PERE ET FILS”として映画化されている。
なお、2001年のコニャック・ミステリー映画祭では、脚本家&小説家のセバスチャン・ジャプリゾらとともに審査員を務めた。


DIRECTEUR DE LA PHOTOGRAPHIE  JEAN-MARIE DREUJOU
ジャン=マリー・ドルージュ

『プロビデンス』などで知られる撮影監督リカルド・アロノヴィッチの助手として、80年代に映画界入りし、その後、ルコントやジェラール・ジュニョー、ミシェル・ブランなどが手掛けたCM作品の撮影監督として活躍する。
その一方で、エドゥアルド・セッラの助手として、『タンゴ』(92)『イヴォンヌの香り』(93)などの撮影助手として、ルコントとの信頼関係を深めた。95年に『おとぼけオーギュスタン』で一本立ちし、『川のうつろい』(96)『女優マルキーズ』(97)では、壮大なスケールの歴史大作の中で、交錯する人間ドラマに繊細な映像感覚を忍ばせ、高く評価された。
また99年には『クリクリのいた夏』で、ひと夏のノスタルジックなドラマにみずみずしい自然の美しさを収め、本領を窺わせる一方、『橋の上の娘』では、ハイライトを強調したモノクロ映像に挑戦、幻想的な愛の世界を際立たせるシャープな映像美を発揮し、新境地を開いた。
なお、セザール賞では、『川のうつろい』と『橋の上の娘』で候補となっている。新作は、『クリクリの夏』のジャン・ベッケルと再びコンビを組んだ『天国で殺しましょう』(第9回フランス映画祭横浜2001にて上映)で、サシャ・ギトリの戯曲の映画化に挑戦、ジャック・ヴィユレ、ジョジアーヌ・バラスコ主演の強烈なブラック・コメディを、しみじみとしたファンタジー世界へと昇華させた映像手腕はさすが。


PRODUCTEUR  PHILIPPE CARCASSONNE
製作 フィリップ・カルカッソンヌ

1954年生まれ。映画雑誌の編集を経て、86年10月に映画製作会社「シネア CINE A」を設立。
第1回作品として製作したパトリス・ルコントの『タンデム』が大ヒットを記録し、同時に批評家からも好評を得て、映画作家としてのルコントの地位を確立させるきっかけを作った。
その後も、ルコントはもちろん、アンドレ・テシネ、クロード・ソーテ、ニコール・ガルシアらの秀作、傑作を数多く手掛け、92年の『愛を弾く女』ではヴェネティア映画祭金獅子賞(グランプリ)を受賞する。その一方で、製作会社「シネべー CINE B」を設立し、難航していた『愛のめぐりあい』(95)の完成に一役買うなど、プロデューサーとしての手腕と信頼は高く評価されている。ジョルジュ・ド・ボールガール賞の最優秀製作者は、90年に『仕立て屋の恋』で、また96年には『おとぼけオーギュスタン』『シングル・ガール』などの功績によって、これまで2度受賞している。なお私生活では、92年の「愛の物語はハッピーエンドとは限らない」“LES HISTOIRES D'AMOUR FINISSENT MAL EN GENERAL”で出会ったアンヌ・フォンテーヌと結婚し、『ドライ・クリーニング』『オーギュスタンの恋々風塵』などを手掛けている。
最新作に、レティシア・カスタとパトリック・ティムシットの主演で、色街を舞台にした純愛を描いたパトリス・ルコントの最新作『歓楽通り』がある。