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ここではパリの最新映画ヒットチャートをお届けします。 |
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20 DECEMBRE 2000 |
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とうとうクリスマスの休みに突入したパリ。公開作品も「これでもか!」というほど、ファミリーテイストのものばかり。「しっとり系」の映画を観たい人には、ちょっと酷?6位にランクインしたアラン・コルノー監督の『大平洋の王子様』“LE PRINCE DU PACIFIQUE”は1918年のポリネシアを舞台にした南国冒険もの。子供たちの好きなテーマにティエリー・レルミット、マリー・トラティニヤンと豪華な脇役陣で観客を動員。その他、人気コメディ女優ミュリエル・ロビンが主役の“MARIE-LINE”、サイコスリラー“LE BIRDWATCHER”、ナターシャ・レニエ出演の仏伊合作『愛の季節』“LES SAISONS DE L'AMOUR”が公開されたが、いまいち奮わず。
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LE PRINCE DU PACIFIQUE
MARIE-LINE
LE BIRDWATCHER |
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13.DECEMBRE.2000 |
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今週は「ウォレスとグルミット」のニック・パークとドリームワークスによる「チキン・ラン」(なんとフランス語版のふき替えはジェラール・ドパルデュー(何でもやる!)と「カドリーユ」のヴァレリー・ルメルシエ!)、北野武監督の「ブラザー」(フランス語タイトルは『兄貴』“ANIKI”!)が公開。ますますクリスマス色が濃くなってゆくベストテンの中でフランスのコメディ『セーヌ川のアンティーユ諸島』“ANTILLES SUR SEINE”がランクイン。フランスの海外県であるアンティーユ諸島出身の人々をその文化や音楽、習慣を織りまぜながら描いたこの作品、暗くて寒〜い冬のパリを熱くさせている?その他、公開された『閉じられた眼』“LES YEUX FERMES”は映画・舞台俳優、演出家、作家の顔をもつオリヴィエ・ピイの初監督作品。『小さなカメラ』“LES PETITS CAMARAS”というデジタルヴィデオで撮影されたシリーズによる、私小説的な繊細な作品となった。
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ANTILLES SUR SEINE
LES YEUX FERMES |
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6.DECEMBRE.2000 |
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今週はアメリカよりもファンが多いと言われているウッディ・アレンの新作、ジム・キャリー主演のクリスマス映画などが公開。先週に続き絶好調の「ダイナソー」と共にクリスマスのムードが高まってる。フランス映画は1億2千万フランという製作費の大きさで話題を呼んだ『王は踊る』“LE ROI DANSE”が公開。「太陽王」と呼ばれたルイ14世の若き頃にスポットをあてた歴史物である本作は美と芸術を愛した王と、彼のために音楽を作るモリエールとリュリとの関係を描いて行く。監督は「カストラート」のジェラール・コルビオ。これが通算4作めだが、その内、音楽がテーマなのは3本とまさに「エキスパート」。ルイ14世役には「年下のひと」のブノワ・マジメル。この作品は日本ではヘラルドの配給で2001年シネマライズでの公開が決まったようだ。その他、身体障害者の愛を求める姿を描いたヒューマン・コメディ“NATIONALE 7”は、今まで描かれる事のなかったテーマを哀れみや恩着せがましさではなく、時にはおかしく時にはほろりとさせるストーリーとプロの俳優を本物の施設に入り込ませたリアリティで、各メディアより注目をあびていた。『明日はきっとうまく行く』“CA IRA MIEUX DEMAIN”はまだまだランクイン。
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LE ROI DANSE
NATIONALE 7 |
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29 NOVEMBRE 2000 |
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今週は正式公開が始った「ダイナソー」が、水曜休みの子供たちのハートをゲットして一人勝ち。公開された3本のフランス映画の中で『女鮫』“LA SQUALE”がちょっと驚きのランクイン。マチュー・カソヴィッツの「憎しみ」でも取り上げられていたフランスで社会問題となっているゲットー、パリ郊外の若者とその「男性優位社会」というテーマを女性を主人公に描いたこの作品、監督自身がこの地域の元教師で、演技のアトリエを開講していたという経歴の持ち主。「この街に存在する暴力を包み隠さず表した」というリアリ
ティと、CUT KILLER、DJ DOUBLE H、DJ ABDELなど実際に人気のあるフレンチ・ヒップホップを起用という点で若者の心を引き付けた様。その他、今年のカンヌ映画祭に出品されたメルヴィル・プポー主演の『薄暗い部屋』“LA CHAMBRE OBSCURE”、事故に会った息子を救う為、人間嫌いの司祭を誘拐!する女性が主人公のヒューマン・コメディ『リーズとアンドレ』“LISE TE ANDRE”が公開された。『明日はきっとうまく行く』“CA IRA MIEUX DEMAIN”、『殺人者の傷』“LES BLESSURES ASSASSINES”は依然、好調。
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LA SQUALE
LA CHAMBRE
LISE TE ANDRE |
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22.NOVEMBRE.2000 |
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今週はシネマパリジャン配給の「ヴォラヴェラント 裸のマハ」“VOLAVERUNT” が公開。パリ市内ではラテン・アメリカ映画専門のLATINAとアート系映画のセレクションで有名なPUBLICIS ELYSEESの2館で上映されたが、アイタナ・サンチェス=ギジョンとペネロペ・クルスの2人の女優の圧倒的な存在感と情熱的なストーリーを照明の美しさで見事に表現したパコ・フェメニアのカメラに感嘆の声が上がっていた。 その他、メルヴィル・プポー主演の『夢の中の愛の戦い』“COMBAT D'AMOUR EN SONGE”、ドニ・ラヴァン主演のドイツ映画「ツバル」“TUVALU”(アルシネテラン配給)、「テレーズ」の監督アラン・カヴァリエの半ドキュメンタリー的な作品『人生』“VIES”、ドキュメンタリー畑出身の女性監督エリアンヌ・ド・ラトゥールによる初のフィクション『ブロンクス・バルベス』“BRONX-BARBES”が公開された。 3位にランクインした『殺人者の傷』“LES BLESSURES ASSASSINES”は、1933年2月のフランス、ルマン市で発生した姉妹である2人の女中が女主人とその娘を殺害したパパン事件の映画化。サルトル、ボーボワールやジュネ、シュールレアリストの作家たちから、精神科医ラカンまでにインスピレーションを与えたその内容は事件の衝撃性(犯人の2人は同性愛者で近親相姦者)も手伝って、同時公開された同事件のドキュメンタリーと共に話題を集めていた。
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VOLAVERUNT
TUVALU |
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LES BLESSURES
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15. NOVEMBRE.2000 |
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先週とうって代わって今週は長篇3本、中編2本のフランス映画が公開。その中で2位にランクインした『明日はきっとうまく行く』“CA IRA MIEUX DEMAIN”が2位にランクイン。「宮廷料理人ヴァテル」のシナリストでもある女性監督ジャンヌ・ラブルンヌの3本めで初のコメディ。古くはゴダ−ル、トリュフォ−作品から最近では「ビーナス・ビューティ」が好評をはくしたナタリ−・バイや、「クリクリのいた夏」のイザベル・カレ、日本では無名だがフランスでは若手俳優の中心人物の一人であり舞台出演も多いジャンヌ・バリバの他、名脇役陣を配したキャスティングも人気の秘訣の様。また、今年のカンヌ映画祭で公開されたジュリエット・ビノシュ主演、マイケル・ハネケ監督の“CODE INCONNU”も公開されましたが、批評は賛否両論といったところ。
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Title |
週 |
入場者 | |
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1. |
SNATCH |
1 |
10,092 |
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2. |
CA IRA MIEUX DEMAIN |
1 |
8,641 |
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3. |
THE ART OF WAR |
1 |
8,553 |
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4. |
花様年華 |
2 |
7,849 |
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5. |
シャフト |
2 |
6,961 |
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6. |
UNDER SUSPICION |
1 |
6,771 |
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7. |
最終絶叫計画 |
4 |
5,650 |
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8. |
ダイナソー |
1 |
5,508 |
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9. |
オータム・イン・ニューヨーク |
3 |
3,091 |
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10. |
ブレアウィッチ・プロジェクト2 |
2 |
2,887 |
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8.NOVEMBRE.2000 |
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今週は残念ながらフランス映画の公開はなし。芸術の秋なのにフランス映画ファンにはちょっと寂しい感じがします。昨年、パリでも大ヒットとなった「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の第2弾や、今年のカンヌ映画祭で最優秀主演男優賞を獲得したウォン・カ−ウァイ監督の“IN THE MOOD FOR LOVE”が公開されたので、強敵とぶつかるのを避けたのかな?
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Title |
週 |
入場者 | |
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1. |
シャフト |
1 |
16,451 |
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2. |
BLAIR WITCH 2: BOOK OF SHADOWS |
1 |
9,821 |
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3. |
最終絶叫計画 |
3 |
9,106 |
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4. |
花様年華 |
1 |
7,668 |
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5. |
ザ・ウォッチャー |
1 |
6,920 |
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6. |
オータム・イン・ニューヨーク |
2 |
6,233 |
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7. |
THE YARDS |
2 |
4,644 |
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8. |
MERCI POUR LE CHOCOLAT |
3 |
4,249 |
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9. |
ロミオ・マスト・ダイ |
2 |
3,405 |
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10. |
THE ROAD TO EL DORADO |
3 |
3,145 |
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3 NOVEMBRE 2000 |
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今週の公開日は祝日の万聖節にぶつかった為、トップテンをみるだけでも普段の2倍の集客数。また、幼稚園から高校、専門学校までが秋休み中なので娯楽大作物に人気が集中したよう。その中で、先週公開された2本のフランス映画もがんばっています。また、今週、新たに公開された2本のフランス映画はある意味でとてもフランス的、でも対照的な作品。『秘密』“LE SECRET”はエリック・ゾンカ監督の協力者ヴィルジニ−・ワゴン監督の長篇第1作目。12年連れ添った夫と2歳になる子供と暮らす35才の女性があるアメリカ系黒人との出会いから別の世界に足を踏みこんでいくお話。アニエス・オバディア&ジャン・ジュリアン・シェルビエ監督の『バラの下の毛』(!)“DU POIL SOUS LES ROSES”は思春期の若者が主役のちょっとHな軽〜いコメディ。なにしろこの話、両監督の思い出の映画化だそう…。さあ、この2枚のポスターをみて、どちらを選ぶ?
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LE SECRET
DU POIL SOUS LES ROSES |
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