――ジミー・スコットとウィルコの音楽を選んだ理由は?
「この映画の老ミュージシャンの役は、マイルス・デイヴィスを思わせる人に演じてほしかった。それならジミー・スコットがいい、と誰かが言い出したんだ。さっそく、彼の演奏を聞きに行き、圧倒されてしまった。彼自身はチェルシー・ホテルに住んだことはないけどね。音楽はこの映画で大事な役割を果たしていると思う。音楽も、まるでゴーストのように、ホテルの廊下やドアを漂っているんだ。
それとロック・バンド、ウィルコのリーダー、ジェフ・トゥイーディーは、この映画にすごく貢献してくれた。シカゴ出身のウィルコはウディ・ガスリーのアルバムを作って、グラミー賞候補になったこともあった。最初はガスリーの音楽を使いたいと思ったけど、そのうち、ウィルコのことを考えるようになり、最終的にはジェフがスコアを書いてくれた。ジミーとウィルコの両方が知ってる曲がなかなか見つからなかったが、レノンの「ジェラス・ガイ」なら大丈夫ということになった。ジミーの歌にほれ込んでいたヨーコ・オノが、曲の使用権を無料にしてくれたんだ(笑)」
――撮影はこのホテルで?
「すべてチェルシー・ホテルで撮影した。実際に住人が住んでいる部屋で撮ったり、こちらで少し飾りつけを変えた部屋もある。大半の部屋はここで描かれた通りのままだ」
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