| ここではパリの最新映画ヒットチャートをお届けします。 Report-Yuko TANAKA (PARIS) |
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LE 12 NOVEMBRE 2003 フランス映画の公開ラッシュ!しかし結果は… |
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フランス映画が5本も公開されたうれしい今週。しかしみな癖が強い作品だったので、残念なことに一本もベスト10にランクインできず…。まずジャック・リヴェット監督が27年前に断念した企画の映画化である『マリーとジュリアンの物語』“HISTOIRE DE MARIE ET JULIEN”。骨董品の不正取り引きをしている女性を恐喝する時計職人のジュリアンは1年前に出会ったミステリアスな女性と相思相愛の仲に。しかし彼女は「ある秘密」を隠していた…「家」と「幽霊」「謎の事件」とリヴェット監督ならではのモチーフが出てくる作品に「美しき諍い女」以来の同監督作品出演となるエマニュエル・べアールの存在が大きく貢献している。 人気小説家ジャン=クロード・イゾの原作である『迷子の船乗りたち』“LES MARINS PERDUS”(クレール・ドゥヴェール監督)は廃船となる運命の貨物船に居残った3人の男たちの孤独と葛藤を描いた作品。ベルナール・ジロドー(「焼け石に水」)、ミキ・マノイロヴィチ(「アンダーグラウンド」)、オードレイ・トウツ、そして先日亡くなったマリー・トランティニャンが出演している。今年のカンヌ映画祭の監督週間に出品された『勇者に休息はなし』“PAS DE REPOS POUR LES BRAVES”(アラン・ギロディー監督)は死を予告する夢を見てしまった少年が主人公。フランスの田舎を舞台にちょっとおかしな人たちが織り成す、かなりずれた意味不明なお話が展開される。女性監督エミリー・デゥルーズが手がけた長編第2作目『ミスターV』“MISTER V”は彼女が小さな頃から慣れ親しんだ馬がテーマ。保険金詐欺に利用される荒馬に兄を殺された研究者(マチュー・デゥミ)が、屠殺される運命にあるこの馬に愛着を覚えていく物語。そしてが自分がかつて収容されていたアウシュヴィッツに50年ぶりに立ち戻る女性を描いた『白樺のある草地』“LA PETITE PRAIRIE AUX BOULEAUX”は偉大なドキュメンタリー作家ヨリス・イヴァンの未亡人であるマルセリーヌ・ロリダン=イヴァン監督の自伝的作品。記憶と忘却の間で苦しむ初老の女性をアヌーク・エイメが感情豊かに演じている。 |
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HISTOIRE DE MARIE ET JULIEN LES MARINS PERDUS PAS DE REPOS POUR LES BRAVES |
MISTER V LA PETITE PRAIRIE AUX BOULEAUX |
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*フランス週間ヒットチャート(11/5-11/11) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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LE 5 NOVEMBRE 2003 マトリックスに対抗!?2本のフランス映画が大健闘! |
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例にもれず「マトリックス レボリューションズ」の世界同時公開に湧いたパリ。しかしベスト10ランキングをみるとフランス映画も大健闘した結果になっており、新しく公開された2本が2位と3位にランクインした。まず「ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール」に女優として出演していた女流監督ノエミ・ルヴォウスキーの長編第3作『感傷』“LES SENTIMENTS”。中年カップル(ジャン=ピエール・バクリとナタリー・バイ)の隣に結婚したばかりの若いカップル(イザベル・カレとメルヴィル・プポー)が引っ越してくる。すっかり意気投合した2組だが、やがて中年男と若い花嫁が関係を結んでしまい、関係に亀裂が起こる…というコメディ・タッチからシリアスなドラマへと展開するストーリー。好感度抜群のスターたちを迎えてのヒット、2位をゲットした。かわって3位に入ったのはティエリー・レルミットが赤ちゃん相手に大奮闘する『意地悪』“MAUVAIS ESPRIT”(パトリック・アレッサンドラン監督)。自分の企画を盗まれたと思い、建築会社の社長に文句をつけにいった男が、追い出されたはずみでこの社長の車に轢かれてしまう。しかし同じ時に社長の妻が赤ちゃんを出産、この男の霊魂が赤ちゃんに入り込み、復讐劇を展開する。この赤ちゃんの復讐の仕方というのが、文字どおり「汚い」!食事前には見ないように…。 |
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LES SENTIMENTS MAUVAIS ESPRIT |
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*フランス週間ヒットチャート(10/29-11/4) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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