1953年9月27日、リヨン生まれ。80年から撮影監督としてキャリアをスタートし、その後、 “Jacques monory:peintures,fictions”(86)や“Nuit de Chine”(87)といったドキュメンタリー&短編映画の監督として注目される。中でもジャン・ジュネについてのアルベルト・ジャコメッティとの対話を収めた“L'ecrivain,le peintre et le funambule”(89)は高い評価を得た。89年に『モンタルボと少年』で長編劇映画デビュー、いきなりカンヌ映画祭〈批評家週間)のフランス映画部門に選ばれるとともに、ジョルジュ・サドゥール賞を受賞。また、第2作の“Sale gosse”はサン・セバスチャン映画祭で最優秀新人監督賞に輝くなど、早くも国際的な注目を集める。本作『夢だと云って』はカンヌ映画祭〈ある視点)部門に正式出品され、話題を集めると同時に、気鋭の新人監督作に与えられるジャン・ヴィゴ賞を受賞するなど、批評家からも高く絶賛された。また、今年のカンヌ映画祭〈監督週間)のオープニングを飾った新作『家族の再会』は、失踪した父の帰還をめぐる3人姉妹の内面と家族の悲喜劇を、豪華キャストをそろえつつ、軽やかなタッチで描き、早くも監督としての円熟味を発揮するなど、ますます目が離せない存在となりそうだ。
●長編劇映画
89
『モンタルボと少年』“Montalvo et l'enfant”
出演=マティルド・アルタラズ、ロベール・セイフリード
・89年カンヌ映画祭〈批評家週間)フランス映画部門出品
・89年ジョルジュ・サドゥール賞受賞

95
“Sale gosse”日本未公開
出演=アヌーク・グランベール、アレックス・リンジェ
・95年サン・セバスチャン映画祭最優秀新人監督賞受賞
・95年テサロニキ映画祭最優秀女優賞(アヌーク・グランベール)受賞

98
『夢だと云って』“DIS-MOI QUE JE REVE”
・98年カンヌ映画祭〈ある視点)部門出品
・98年ジャン・ヴィゴ賞受賞

2000
『家族の再会』“Tout va bien, on s'en va”映画祭公開題
出演=ミュウ=ミュウ、サンドリーヌ・キベルラン、
ナターシャ・レニエ、ミシェル・ピコリ
・2000年カンヌ映画祭〈監督週間)オープニング作品

●主なドキュメンタリー&短編作品
(いずれも日本未公開)
86 “Jacques monory:peintures,fictions”
87 “Nuit de Chine”
88 “L'ecrivain,le peintre et le funambule”
96 “Shakespeare des rats dans la tempete”
97 “Helene grimaud pianiste”




コンセルヴァトワールで演劇を学び、88年からコメディー・フランセーズの正式座員となる。映画出演は、パスカル・フェラン監督の『死者とのちょっとした取引』(94・映画祭上映題)に続き2作目で、初主演。
ベルトラン・タヴェルニエ監督に見いだされ、『素顔の貴婦人』(89)で映画デビューした後、『L.627』(92・映画祭上映題)『コナン大尉』(96・映画祭上映題)に起用される 。ほかに『大地と自由』(95/ケン・ローチ)“For ever Mozart”(96/ジャン=リュック・ゴダール)『私の男』(96/ベルトラン・ブリエ)『ジェマ港』(97/エリック・ユーマン・映画祭上映題)『アルテミシア』(97/アニエス・メルレ)などに出演。98年にはレティシア・マソン監督の“A vendre”でサンドリーヌ・キベルランの相手役を演じ、初主演を果たした。新作はローランス・フェレイラ=バルボザ監督の“La vie moderne”でイザベル・ユペールと共演しているほか、女優マリア・デ・メディロッシュが初監督した主演作“CAPITAES DE ABRIL”にホアキン・ド・アルメイダらと出演している。
撮影当時19歳。 出まれも育ちもオート・サヴォアで、現在も住んでいる。大学では数学と物理を学び、スノーボードの大会では優勝経験がある。演技はまったくの初体験だったが、身長180cmの長身と、活発な存在感が認められ、ジュリアン役に抜擢された。ムリエラス監督曰く、「ジュリアンはまさにヴァンサンのために“作られた役”だった」のだとか。
撮影当時24歳。 パリ在住で、コンセルヴァトワールで演技を学んでいる。本作で劇映画ビュー。

撮影当時は18歳。オート・サヴォア在住の無職の少年で、映画初出演。 地元では園芸家としての評判も高い。

撮影当時13歳半。 オート・サヴォアに在住し、ラ・ローシュ・スー・フォロンの中学生。映画は初出演。

その生涯をオート・サヴォアで過ごしている。派手好きなおばあちゃんで、私生活ではたくさんの孫に恵まれている。映画初出演。

グルノーブル在住。ストラスブルグのTSN学院で演劇を学び、その後、ジャン・クロード・ギャロッタとのダンス・パフォーマンスで注目される。俳優としての活動は稀だが、クロード・ムリエラス監督作には、すでに『モンタルボと少年』と“Sale Gosse”にも出演している。



キャスト

ジャンヌ: ミュリエル・メイエット

リュック: フレデリック・ピエロ

ジュリアン: ヴァンサン・デネリアーズ

ジュール: セドリック・ヴィエラ

ヤニック: ジュリアン・シャルピー

マリオン: ステファニー・フレー

祖母: シュザンヌ・グラデル

ジョニー: クリストフ・ドラショー

精神科医: イヴォン・ダヴィス

ニニ: カティア・メディシ

憲兵: パトリス・ヴェルデイユ

シャルロット: エレーヌ・ウェール

若い女医: カリーヌ・カディ

おしゃべりな女友達 レベッカ・マヌゥビ


スタッフ

監督: クロード・ムリエラス

脚本: クロード・ムリエラス

製作: フィリップ・カルカッソンヌ

ライン・プロデューサー: ブリジット・フォール
             フィリップ・ジャキエ

撮影監督 : ウィリアム・リュブチャンスキー

音響: ジャン=ピエール・デュレ

第1助監督: マリー=ジャンヌ・パスカル

制作進行: クリストフ・アンゾリ

衣装: ブリジット・ロベール

セット/小道具: ウーテル・ズゥーン

編集主任: モニク・ダルトンヌ

編集アシスタント: ソフィー・アンベール

音編集: ニコラ・ナジュラン

音編集アシスタント: ダニエル・ソブリノ

ミキシング: ドミニク・ガボリオー

追加曲: ベルトラン・ランクロ

共同製作  シネア/ローヌ=アルプ・シネマ/ユスカル・メディア
協賛  ローヌ・アルプ地方/フランス中央映画庁/カナル・プリュス

フランス公開  1998年6月3日

1998年/フランス映画/35mm/1:1.85ヴィスタサイズ/カラー/ドルビーSRD/1時間37分

配給  シネマパリジャン

日本語字幕翻訳  松岡葉子

編集  増田統
テキスト翻訳  山崎敏
宣伝デザイン  秋山京子