| 「僕は同じ夢をよく見る。すごく寒くて、心がからっぽになる。そのたびに君を思い出すんだ。夢の中の僕はひとりぼっちなのさ」 詩人を夢見る繊細なグレースと優しい画家フランク 繊細な雰囲気と情熱的な眼差しを持つスレンダーな女性グレース(ユマ・サーマン)は詩人になることを夢見ている。彼女はチェルシー・ホテルのナイト・クラブでウェイトレスとして働きながら、詩を書いているが、彼女の夢はどこか遠いものに思えた。こんなグレースに密かな思いを寄せているのが、画家のフランク(ヴィンセント・ドノフリオ)だ。彼は時おり、彼女の部屋でお茶を飲みながら、とりとめもない話をする。ある時、台所でビンが割れ、グレースをそっと抱きかかえるフランク。美しい瞳でフランクを見つめるグレースの前でフランクの胸は高鳴るが、なぜか、彼女との愛に踏み出すことができない。実はグレースには身勝手な恋人トムがいた。映画の仕事をしている彼はグレースをニューヨークに残し、ロサンゼルスに仕事で出かけたが、それは失敗に終わる。彼は、ニューヨークに向かっていた。そして、明け方5時に、飛行機の中から電話をかけ、すぐに空港まで迎えに来てほしいと言い出す。グレースはタクシー代がない、という理由でトムの電話を切るが、彼への未練を完全に断ち切ることができない。この夜、グレースの部屋にはふたりの訪問客もいた。ひとりはホテルに住む作家のバドだ。酔っぱらった彼はグレースに一瞬の救いを求めにやってくるが、彼女がトムからのしつこい電話を切れずにいるのを見て、途中で自分の部屋に戻る。一方、彼女への電話が通じないことを心配したフランクも、明け方、部屋にやってくる。トムの気紛れな思いやりに辟易しはじめたグレースは、彼の気持ちを受け入れることをためらっていた??。 |