孤独な恋人達は愛の交歓を知らない。
彼らはただ、自分の想いに押し潰されそうとしているだけだ。
ニューヨークのチェルシー・ホテルには、さまざまな人々が住んでいる。大都会のまん中で、孤独な日々を送りながらも。アーティストや詩人になる夢を追い続ける住人たち。古い壁に囲まれたそのホテルには、かつて住んでいた有名な文学者やミュージシャンたちの幻影が彷徨している。住人たちの中には、途中で夢破れ、アルコールやドラッグで命を失う者もいる。薬で死んだ客の部屋にやってきたベテランの警官は言う。「40年前は、アーティストのためのホテルだった」。しかし、新米の警官は、吐き捨てるように言う、「今はヤク中の巣だな」
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