チェルシ−・ホテルのクラブで歌うベテランのジャズ歌手、スキニー・ボーンズ役。日本でもジャズ・ファンの間で高く評価される伝説のシンガー。ナンシー・ウィルソンやフランキー・ヴァリなど数多くの歌手に影響をあたえ、ロック界のルー・リードやヨーコ・オノなども彼の信奉者。 1925年7月17日、オハイオ州クリーブランド生まれ。音楽家だった母と一緒に教会で歌う。13歳の時に母が死亡。ジミーはさまざまな家庭をたらい回しにされる。コールマン・シンドロームという奇病のため、中性的な声を持つ。40年代半ばから本格的に音楽活動を始め、49年にレコード・レビューを飾る。50年代はビッグバンドの歌手となり、ライオネル・ハンプトン楽団にも入った。63年にレイ・チャールズのプロデュースでアルバム「フォーリング・イン・ラブ・イズ・ワンダフル」を作るが、レコード会社と契約のことでもめ、アルバムが発売できなかった。この事件がひとつのきっかけとなり、ジミーは次第に表舞台から消えていく。彼が本格的なカムバックを果たしたのは92年の名作アルバム「オール・ザ・ウェイ」から。99年にテレビのドキュメンタリー番組「ジミー・スコット/ホワイ・ウォズ・アイ・ボーン」が製作され、日本でも放映される。ジミー熱がじわじわと盛り上がった。今回の映画にも使われた「ジェラス・ガイ」も収録された98年のアルバム「ホールディング・バック・ジ・イヤーズ」は日本のスウィング・ジャーナル誌2000年ジャズ・ディスク大賞ヴォーカル賞にも選ばれた。その後は「ムード・インディゴ」(2000)、「虹の彼方に」(2001)、「バット・ビューティフル」(2002)と毎年、着実にアルバムを発表。何度か来日公演を行なっている。テレビの「ツイン・ピークス」にゲスト出演。98年には映画“Scotch and Milk”に出演。2002年には彼の人生を描いたドキュメンタリー映画”Jimmy Scott:If You Only Knew”が完成、5月のトライベッカ映画祭で上映された彼の評価はますます高まっている。 |